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医療現場の看護師不足の現状と課題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少子化と高齢化社会が進む現在では、看護師不足が深刻な問題になっています。しかし、それは何も今に始まったことではなく、これまでもずっと看護師不足は言われ続けてきました。今後はますます需要が高まる職業であるのに、どうして就業している看護師の数は増えてこないのでしょうか。

看護師不足の問題は、看護師のほとんどが女性だということが原因の一つです。結婚や出産をきっかけに離職して家庭に入る看護師が多く、大学病院や総合病院などに新卒で就職した看護師の中には3~5年で辞めてしまうという人も多いようです。

子育てが落ち着いて、すぐに復帰する人も少なくありませんが、そのまま専業主婦になっている潜在看護師は60万人前後いるとも言われています。その理由は「ブランクが空きすぎて、復帰するのが恐い」「夜勤はとうてい無理だ」「家事との両立ができるか不安」といった理由があげられます。

しかしそのような現状の中、最近ではナース系の人材派遣会社が多数あって、様々な就労支援を行ってくれるようになりました。医療現場も病院だけに限らず、クリニックや老人保健施設、検診やツアーナース、企業の保健室勤務まで色々と選択肢は広がっています。働く形態も派遣、パート、短期アルバイト、年間契約、正社員など自分のライフスタイルで選べます。

ただ、やはり家事や育児は女性側に圧倒的に負担がかかってくることが、復帰を妨げている大きな原因になっていることには変わりありません。これは看護師に限らず他の職種で働く女性全体に言えることでもあります。男性の意識や雇用者側、また社会全体の意識が女性の社会的役割を正当に評価し、理解と協力をしていくようになることが今後の課題と言えるでしょう。

また、このような現状の中、潜在看護師の復職をサポートする動きも出てきており、国を始め自治体や病院などが様々な対策を打ち出しています。こちらのサイト日本医療の明日を考えるにも看護師の復職に関する情報が詳しく記載されていたので、読んでみると良いでしょう。